風俗嬢なんて人に言えない仕事、恥ずかしくないの?

そんな仕事していて恥ずかしくないの?っていうのはネット上でも煽り文句としてたまに見かけますし、実際に言う人も過去に居たような気がします笑。
実際風俗嬢だった私がそれを言われた時にどう感じていたのかを今回はお話していこうと思います。

人には言えないけど恥ずかしくはない

結論から言いますと、全く恥ずかしくなかったですし、どうして恥ずかしいという感情に結びつくのかが理解できていませんでした。
(今はわからなくもないですが…)

人に言えないというのはそうだと思います。私も親兄弟、親戚にも内緒にしてやっていましたから。人に言えない理由として第一に、この仕事に偏見を持っている人が殆どなので、言ったとしても何も良いことがないからです。

風俗の仕事をどんなに一生懸命頑張って働いていたとしても、どんなポリシーを貫いていたとしても、マイナスイメージが強すぎますしリスクも高い(これは事実w)ので、普通の人は反対します。
それをわかっているので人には基本言いません。

風俗嬢の仕事は身体を売ることと解釈されることも多いですが、果たしてそうなんでしょうか?
実際に風俗嬢として働いていた身からすると、自分の身体を売ったつもりは全くありません。
私は、性欲という人間の3大欲求の1つを満たすことを目的に、あくまでも自分のセクシュアルな魅力やテクニックを用いてサービスを提供している、という感覚なんですよね。

ですから当然自分の身体をさも自分の物のように扱ってくるお客さまにはしっかりと注意や拒否をしますし、いただける金額に見合ったサービス以上のことを要求されても、応じることはありませんでしたので、自分の身体を売っているという感覚は全くなかったです。

この言葉に含まれている意図とは

では更に「風俗嬢なんて人に言えない仕事、恥ずかしくないの?」という言葉に含まれている意図についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
この言葉には主に2つの感情が見え隠れしているように思います。

  • 楽をして稼いでいる(ように見える)から人に言うのが恥ずかしい
  • ②最後に行き着く場所(だと思っている)だから人に言うのが恥ずかしい

働いたことがある側からすれば、①楽なんてとんでもない…ですし、②自分がたまたまこの仕事に抵抗がなく得意分野の1つでもあったからなんですよね。

だから、恥ずかしいって思ってしまっている時点でこの業界には向かないし、稼ぎ続けることもできません。

特に、楽をして稼いでいるように見えるのは、女は触れられれば相手が誰であろうと喜んでしまうものだと勘違いをしていることが原因だと思っています。

現に、「気持ちいいことしてお金貰えるなんて最高だね!」と本気で言ってくる人も割といましたし、痴漢被害にあった方に対して「でも、気持ちよかったんでしょ?」と平気で言ってしまう人もいます。エロ漫画やAVの世界でもそういう間違った価値観が溢れかえっていますので、男性からするとチートと思われても少々致し方ないのかな…と感じる部分もあります。

あとは、お客さまの前では最高の笑顔で接している嬢たちの日々の努力の賜物かもしれませんね、皮肉な話ですがw

ということで、風俗の仕事を人に言えない理由については偏見があるが故、言うと色々面倒だからというのと、恥ずかしいとは全く思っていませんでした、というお話でした。